翔子
サッカーボールに片足で乗り、バランスを取りながらお手玉。安定するまでに掛かった時間。約7秒。小さな頃から身体に焼き付けてきたジャグリングはしっかり身体に残っており、数分練習すると大分感覚を思い出せるようになっていた。
これからまたあの舞台に立つのだ、そのための準備を今のうち整えておかなければいけない。空中ブランコなどの大掛かりなものは練習できないにしても、こういった小道具のみのものなら何とかなる。どこに行っても即戦力になれるように、そして何より付いて来てくれるパートナーの前で格好悪い姿を晒さないためにも、出発までに以前のようなパフォーマンスが出来る自分を取り戻そうと隠れて特訓を始めたのが三日前。『体が覚えてる』事の有効性に気付いたのが昨日。ほぼ完璧に、昔の自分を取り戻したのがついさっき。早く大道具物をやりたいと思う現在。同時に、もう人に見せても大丈夫かもしれないと言う自信も得た。やっぱりこの世界の人間なんだと軽く苦笑する。
あの悪夢からいろんなことがあった。沢山の辛いことを乗り越えて、沢山の間違いを重ねて、気がつけば新しい仲間が出来、目的が出来、この地に来てさらに新しい仲間、目的が出来た。恐らく、あのまま平和にサーカスを続けていれば絶対に得られなかった物を沢山得た。全力で支えてくれる仲間、本気で自分の事を考えてくれる仲間、そして自分を愛してくれる人。その皆から大事な『何か』を貰って今の自分がある。幸せな今がある。
『そうだ、お礼をしなきゃだ。』
ここから去ってしまう前に、皆と別れてしまう前に、今の自分に出来る精一杯の感謝の表現。舞台は無くてもピエロは居る。ピエロが居るなら舞台を作れる。それを教えてくれた人達に、最高のパフォーマンスをお礼に捧げよう。輝ける自分を取り戻す手伝いをしてくれた人達に、最高のエンターテイメントを贈ろう。一夜限りのサーカスを開こう。そのためにも、やはり練習の手は抜けない。さぁ、開演時間は迫ってる。
練習は毎晩遅くまで続いたそうな。
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Result
春になったら三柑さんを連れて世界のサーカスを回る旅に出る予定。
出発前にお世話になった皆を呼んでパフォーマンスしたいと考えているみたいで、毎晩遅くまで特訓中。
MVP:京極 流月
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・『ちょっと変化球なキャラを作ろう』と作ったもののどう考えても設定が咲のボクっ娘ピエロとモロかぶりしてしまいました。真似たつもりは無いのにどう見てもパクリキャラみたいな感じです本当にありがとうございました泣きたい
・死神やらなにやらの設定は中々決まらず、本番直前は設定に穴が無いかひやひやしてましたが今のところ大丈夫です。いや、もう大丈夫だろう。うん。
・恐らくこのイベントの中では一番荒れた気がします。影と追いかけっことかもう酷すぎたね、普通死ぬねこれ；個人的に一番頑張った子だと思います。
・もっとぶっ壊れた、最近流行の『病み系』を目指してましたが後半になるとツッコミ・総受けが目立ってしまい、まとも過ぎるキャラになったのはちょっと残念。周りが濃いんです。(ぉ)
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