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‡君がいない‡
寒くなったねって
一人呟いた
隣に君がいないことに
気づかないふりをしたかったんだ
少し前
君の体温を感じなくなって
実感のないまま過ごしてた
涙も出ないくらい
あまりに唐突な別れに
僕は無力だったね
冬の空から
白い結晶が舞い降りた
空を見上げて
手を空へと伸ばした
触れて溶けた雪
切なくて手を握りしめ
少し寂しくなって
目を伏せた
君がいない季節に
慣れ始めてるよ
雪が溶けたねって
一人呟いた
隣にまだ誰もいなくて
君を忘れてないと安堵した
少し前
凍える体で外に出ては
色のない世界見つめてた
あまりに空虚な空
戻らない君を思っても
僕はもう泣けないよ
春の空から
ピンクの花びら舞い降りた
空を見上げて
手を空へ伸ばした
掌に落ちてきた
薄紅色の花びらに
少し悲しくなって
口づけた
君のいない世界で
まだ生きてくよ
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