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ハローウィン2013
大切な人

冬夜が5歳になって、春と夏の実家主催のハロウィンパーティーに出ることになった。

これが冬夜の御披露目の形になり、信頼があり冬夜と雪とずっと交流をしてきた春と夏だからこその決断だった。

聖夜は世界でも有名で、日本の政財界でも力を持つ皇財閥の若くして会長の立場に立っていて、両性の雪と結婚したことはかなり騒がれた。

そして、愛息子の冬夜が何時御披露目されるかも話題を呼んでいた。

聖夜「今晩は、春、夏。」

先に一人で現れたのは聖夜で、会場がざわつき女性からは悲鳴があがった。

春「今晩は、聖夜さん。
良く御越しくださいました。」

夏「いらっしゃい。て言うか、雪先輩と冬夜は??」

一応の礼儀で挨拶をする春と、目的の二人を探す夏に苦笑する。

聖夜「俺は外での仕事があったからね、獅子王路が連れてくるって連絡があったからそのまま来たのさ。」

春「そうなんですか。」

夏「まぁ、気をつけて下さいね。
これまで雪先輩もパーティーに顔出さなかったから、あんた狙いの女共は沢山いますから。」

夏の言葉に聖夜は顔を歪めた。

聖夜「本当に迷惑な話だ。
だが、それも今日で終わりだ。綺麗な雪と可愛い冬夜の存在に誰も勝てやしない。」

人の悪い笑みを浮かべた聖夜の表情に双子は顔をひきつらせた。

((あぁ。苛立ってらっしゃる。))

と、内心で呟き聖夜と別れて挨拶の続きをしていった。
大好きな二人がつくのを待ちながら。




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