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赤い糸
ケジメ

修吾さんと神谷の介護(?)のお陰で1週間もかからないうちに動けるようになったので、体力を戻すために時間と修吾さんから許しがあれば走り込んだ。

神谷に付き合わせて組手をして体の感覚を取り戻した。

龍之介「今晩は。安斎さん。」

3週間近くには修吾さんから完治と受けてその日の夜に安斎さんへ連絡した。

以前貰った名刺に態々番号を書いてあったのだ。

彗星『…龍之介か?』

少しの沈黙の後に名前で呼ばれて驚いたが、風間では親父と被るから名前で呼ばれたのだと納得した。

龍之介「はい。今、お電話大丈夫ですか?」

彗星『クックックッ。お前からの連絡なら何時でも受けるさ。』

楽しそうな安斎さんの後ろで女が騒ぐ声が聞こえた。どうやら飲み屋のようだ。

龍之介「そういう言い回しは周りの方に勘違いされますよ。
傷が完治しましたので、三日後の夜7時に引き取りに行きます。」

彗星『そうか。飯も飲みもんも与えていたから、元気が有り余っている。
手枷と足枷はしておくか?』

龍之介「手枷だけで十分ですよ。
後は俺の仕事ですので。」

彗星『あぁ。当日遠目から見てもいいか?』

龍之介「えぇ、構いません。
只貴殿方の存在に気付かれないようにしといてください。」

彗星『わかった。では、三日後。』

龍之介「はい。よろしくお願いします。」

携帯を切って近くに控えていた神谷に伝えた。

龍之介「三日後の夜7時だ。」

弥生「畏まりました。頭にも伝えておきます。」

神谷は直ぐに動く。
俺は縁側から見える小さな川を見て、空に浮かぶ月を見た。

三日後は満月だな。



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