夢のような話
目が覚めれば…
目が覚めれば龍一の家に到着していて、二人で車から降りたら何時もの光景が目にはいる。
組員が道の両サイドに並んで頭を90度下げる姿は何度見ても慣れない。
しかもそのまま飛び出したので朱里は素足だった為に龍一に担がれているため恥ずかしさ倍増なため、必死に龍一の肩に顔を隠した。
身長は数pの違いだが、ヒョロイ朱里とは違い龍一はゴツイ体つきなため助かるのだ。
そんな朱里を組員が暖かく見つめているのだった。
ガラガラガラ
勢いよく玄関が開けられれば、素早く龍一の手から朱里は取り上げられた。
龍一のこめかみがピクピクと痙攣しているのを周りの組員が真っ青な顔で見ていた。
「朱里!!待ってたよ!」
朱里より心なし身長が小さな男が朱里を楽々抱き上げる。
だが、朱里は嬉しいのか優しく笑って男を抱き締めた。
「雅也さん。心配かけて悪かったな。
それと…たどいま。」
朱里の言葉を聞いた雅也は嬉しそうに笑って頭を撫でたのであった。
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