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夢のような話
新しいクラス

クラスにつけば、朱里と龍一は外で待たされて、飛鳥だけが先に入った。

飛鳥「ヨーォ。お前ら。今日から担任の東条飛鳥だ。今まで一般校舎だったが此方に移動になった。
俺のクラスである以上、俺に迷惑をかけるんじゃねーぞ。」

瑛太「!!!ちょっ!東条さんがこの学校に居たなんて!総長に報告してないのにっ!!」

純也「ブッ!マジで瑛太、副総長の癖に苦労性っ!!今頃騒いだって遅いだろ。」

飛鳥の登場に焦って騒ぎ立てる巫と純也の声をクラスの外から聞いてた朱里はげんなりとした。

朱里「…なんでアス兄の存在で大きな事になってるか知らねぇけど、あまり巫を振り回してやんなよ。」

横目で言われた龍一は肩を上げることで了承した。

飛鳥「おーい。二人入ってこーい。」

中の騒ぎを気にすることなく飛鳥は朱里と龍一を呼んだ。
その瞬間騒がしいのがピタリとやんだ。

飛鳥「はい。自己紹介しろ。」

ニヤニヤと楽しそうに笑う飛鳥に朱里は小さく溜め息をついて、龍一は青筋を浮かべた。

朱里「花房朱里だ。よろしく。」

瑛太「ほ、本当に同じクラスだ…。」
純也「やーーーっと朱里と四六時中一緒にいれるぜぇ。」

「「「「本物の赤狼さんだぁ!!」」」」

龍一「…てめぇらぁ。」

朱里が名乗り頭を下げれば巫や純也を筆頭にクラスが沸いた。

朱里が戸惑っていれば、龍一が地を這うような声でクラスを黙らせるのだった。

龍一「今後、赤狼なんて名で朱里を呼ぶんじゃねぇ。そして、騒ぎ立てんじゃねぇ。
騒ぎ立てるなら、てめぇらの総長である矢野龍一、俺自らが教育的指導をしてやるから他のクラスにも伝えろよ。」

「「「「すんませんでしたっ!!」」」」

龍一の言葉に巫、純也以外のクラスメイトは声を揃えて謝罪しているのを見て朱里は苦笑した。
そして、龍一を落ち着かせるように肩をポンポンと叩いて一歩前にでた。

朱里「俺は、赤狼って呼ばれてんのごく最近知ってその名前で呼ばれるのあんま嬉しくねぇんだよ。それに龍神に入ってる訳じゃねぇから
普通に呼んでクラスメイトとして仲良くしてくれると嬉しい。」

瑛太「やはり、天使…。」

朱里の言葉にクラスメイトは感動した表情で、龍一は舌打ちして、巫はうっとりと変態的発言をかまし、純也はニヤニヤとしているのだった。

その光景を黙って見ていた飛鳥は楽しそうに笑って見守るのだった。



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