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鮭科魚類について
イトウその2
「イトウ!絶滅危惧種最上位に!」
国際自然保護連合が道内初の登録。
2006/05/13付の北海道新聞より

北海道とロシア極東にだけ生息するサケ科の大型魚イトウが12日までに、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで最上位の「絶滅危惧種1A類」に登録された。

道内生息種では初めて。

河川環境の悪化で生息数減少が続き、専門家らは「危機的な現状と環境保全の必要性が国際的に指摘された」と受け止めている。

イトウは体長1m以上になる国内最大の淡水魚。
本州では絶滅し、道内の宗谷・根室・釧路地方・上川・後志などの他、サハリン沿海地方に分布する。
国内の成魚数は2000匹ともいわれる。

IUCNのレッドリストは、絶滅種を除くと六段階に分かれ、情報不足でランク外だったイトウはいきなり、最も生存が危ぶまれる「絶滅危惧種1A類」になった。
背景にはロシアの森林開発や道内の河川環境悪化などによる個体数激減がある。
登録は直接の規制には結びつかないが、日本が批准している生物多様性条約に基づき、政府は保護の努力が必要とされる。

ちなみに環境省のリストはIUCNのリストを参考に作成している。

他に日本関連の1A類は沖縄のノグチゲラなど二十六種。
その下位の1B類にはシマフクロウやタンチョウ、トキなどが登録されている。
IUCNのサケ類専門家の一人は、「イトウは上流部で繁殖し、川と海を毎年行き来する生活サイクルをもつ。河川の生態系全体が健全でないと生存できない重要な生物だ」と指摘。
レッドリスト登録について「イトウの存在が道民の誇りであると同時に、その生息環境の保全が国際的な課題として求められたことになる」と語っていました。

今後はイトウ釣りの禁漁流域と、釣りが可能な流域との区分けを明確に行うべきだと思います。
イトウの住む河川は全面禁漁がベストでしょうが。



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あきゅろす。
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