2 あれはある午後の日。 理事長から呼び出された俺。 訪ねたら、あの冷徹非情な理事長が顔緩ませながら 「俺の甥っ子が明日から通う。案内役は生徒会から出せ。…ただし甥っ子に手を出したらタダじゃおかねぇから。」 と宣った。 何だあれ?てか手出すとかないだろ。 恋愛感情あれば別だろうけどさあ。 そんなに可愛いわけ?甥っ子とやらは。 とにかく呆れた。てかそれは他の役員はともかく俺と副会長はねぇな、とこの時の俺は思っていた。 過去形だけど。 何でかって?俺と副会長こと音無怜は付き合っていたから。 告白は向こうからだったけどそれなりに上手くいってたんだよな。 この時までは。 [*前へ][次へ#] |