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あれはある午後の日。
理事長から呼び出された俺。

訪ねたら、あの冷徹非情な理事長が顔緩ませながら
「俺の甥っ子が明日から通う。案内役は生徒会から出せ。…ただし甥っ子に手を出したらタダじゃおかねぇから。」

と宣った。
何だあれ?てか手出すとかないだろ。
恋愛感情あれば別だろうけどさあ。
そんなに可愛いわけ?甥っ子とやらは。


とにかく呆れた。てかそれは他の役員はともかく俺と副会長はねぇな、とこの時の俺は思っていた。
過去形だけど。

何でかって?俺と副会長こと音無怜は付き合っていたから。

告白は向こうからだったけどそれなりに上手くいってたんだよな。


この時までは。


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