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「ああ。大丈夫…とは言いたいがさすがに今はちょっとな。」
心配してくれてる水島の手が額に触れてるのが冷たくて気持ちが良かった。
「お前…」
何か言いかけた水島を遮り俺は一番の用件を伝える。
「…もうしょうがねぇよな。今の状況は戻りそうにない。…水島、生徒会リコール手伝ってくれ。」
水島が息を飲んだのがわかる。
「…分かった。お前はどうするんだ?」
答えはもうとっくに決めていた。
ただ前の生徒会にもしかしたら戻れるかもしれないと夢見た俺の我儘を突き通した結果がこの今の最悪な状態だ。
だから。
「俺は――。」
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