小説(長編)
2
「はい。」
彰の凛とした声が体育館に響いた。
それと同時に皆が囁き始めた。
『格好いい〜vvあの人何組の人かなあ。』
と女の子達。
『何かまたすげーのが入ってきたよな…』
と男子。
本当に近い内に告白されてる光景を見るのは確実か…と確信して、誰にも気付かれないように小さく溜息をついた。
とりあえず、彰と交代するべく壇上を降りたら彰と肩が触れるか触れないくらいにすれ違った。
その時、
「お疲れ、兄貴。」
と小さな声で言ってくれた。
胸がしめつけられるかと思うくらい、嬉しかった。
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