小説(長編)
7
まっすぐに霊達を見つめて言う。
「これはあなた達との契約。必ず守ります。安心してください。」
『…言葉だけで信じろと言うのか?』
俺は目を閉じて言った。
「いいえ。だから一人だけ俺に憑いてもらいます。契約を違えた場合は俺の身体を自由に使えるようにしておきます。」
目を開けてもう一度見据えた。
「─どうですか??」
10分くらいだろうか。ようやく霊達からの返事がもらえた。
『それでは私がオマエに憑かせてもらう』
─やっぱりな。
俺に憑くと言ったのはボス格のやつだった。
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