小説(長編) 6 「……どうする?」 もう一度問う。 霊達は不満そうな奴もいたが、ボス格のやつがそいつ等を抑えたようだ。 『……わかった。あいつを社会的に抹殺してくれるならそれでいい。』 フッと笑ったように見えた。 『オマエ…いや、君みたいな若い子に無理を言ってすまないな。』 俺はこのボス格には子供がいるんだな、と思った。 どういう死に方をしたか分かるだけに胸が痛くなった。 「いいえ。これが俺のやり方ですから。……それじゃ先にあなた達を上へ送ります。結果はあなた達のご家族が見届けてくれます。」 . [前へ][次へ] [戻る] |