小説(長編)
4
相手にしないで無視しとけばよかった……。
真面目に答えてしまったのが選択ミスだったんだな。
うん。次からは取り合わないでおこう。鬼門だし。
って言ってももう絡んでこないだろ、さすがに。あいつも俺にも力があるって分かって……絡んできただけだろうし。
同じように持ってる力なのに全然違う生き方してるなあ。
片方は根暗と呼ばれ、片方は人気者。
時々友達に囲まれてる橘を羨ましいと思うこともあるけど。
ないものねだりをしても仕方ない。
友達を作らずにいようと決めたのは俺だから。
「さっさと帰るか。」
俺は急いで家へ帰った。
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