小説(長編)
霊感少年
──気付けば‘見える’なんて当たり前だった。
この学校に転入して2日目。
俺の奇行を目にして、最初は声を掛けてくれたクラスメートも俺を無視するようになった。
その方がいい。──巻き込まずに済むから。
奇行─誰もいないのに話し掛けていたり、ある一点をずっと見ていたり等々。
誰が見ても近寄りたくなくなる行動をしていた。
約一名を除いて。
そいつは何故かにこにこしながら俺にくっついてくる。
侮れない、と思う。
こいつも‘見えて’いるからだ。
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