小説(長編)
2
俺の発言にやっと、これから会議があることを思い出したらしい担任はすぐさまHRを終わらせ、そそくさと教室を後にした。
──やっと終わった。彰の所に行ける!
俺は猛ダッシュで彰のクラスに向かった。
その後この行動を後悔することも知らずに…。
「宮城彰いる??」
彰のクラスについた俺はドア付近で喋ってた男子に声をかけた。
ぱっと見た限り見あたらなかったからだ。
声をかけた相手は顔を赤くしながら答えてくれた。(なんで顔赤いんだろ?熱あるんじゃ…)
「宮城君ならさっき、同じクラスの佐伯さんって女の子と出ていきました!」
───女の子と出て…。
そんな状況は一つしかない。
…告白されてるんだ…
───痛い。
何とか表情には出さずにその男子に彰の鞄が机にあるかどうか確かめる。
「あ、ありますよ。鞄。」
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