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小説(長編)
代表挨拶


「〜この高校で一所懸命学業と部活等に励んで行きたいと思います。」

彰が代表としての挨拶をしてるのをじっと見ていた俺に、横から声を掛けてきた奴がいた。
……副会長の神田だ。
「ゆきちゃん、そんな真剣な顔で弟君見ちゃってると誤解されるよ〜??」

「?何の誤解??意味分かんないんだけど。代表挨拶してるのを真剣に聞いてちゃ悪い訳??」

一瞬どきっとしたけど何とか平静を装って冷たく返事した。

───こいつ苦手だ。たいして親しくもないのに役員に任命されてからなれなれしい態度で接してくる。肩を抱いてきたり、腰を触ってきたり。止めろって言っても全然聞かない。

由貴(よしたか)って名前も勝手に女みたいな呼び方してくるし…。

何でこいつが副会長なんだ…。

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