小説(長編)
プロローグ
苦しい…
好きだと言えないことがこんなに苦しいなんて知らなかった…
何故気づいてしまったのだろう…
気づかなければあいつのそばにもっと居れたのに。
いっそのこと言ってしまおうかなんて馬鹿なことも考えた。
そんなこと出来るはずもない。失いたくないんだ…あいつとの唯一の絆を。
あいつとは恋人になることはない…わかってる。だから絶対失いたくなかったんだ。
兄弟という絆を。
それさえあれば生きていける。それさえなくしたら生きていけない…。
好きだなんて絶対言わないから…
せめてあと少しだけ、側に居させて。
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