solo【その3】(※18禁)・6


 濃く、青臭い精液をアカギの口いっぱいに吐精して、ようやく長い絶頂を終えたカイジは、ぐったりと壁に凭れて恍惚のため息を漏らす。
 尿道に残った精液も余すことなく吸い上げると、アカギは体を起こした。
 イッて冷静さを取り戻したカイジは、真っ赤になってアカギから目を逸らす。
 ノリノリでオナニーショーをしてしまったことに対する羞恥心が、今さらながら蘇ってきたのだ。

 うううと情けない声を上げてカイジが呻いている間に、アカギは自身のジーンズと下履きを性急に取り去ってしまう。
 そして、手のひらを受け皿にしてカイジの精液を吐き出すと、濡れた唇を舐めてニヤリと笑った。
「ずいぶんたくさん出したね……溜まってた?」
「よ、余計なお世話だアホっ……!」
 火を噴きそうな顔で言い返すカイジに見せつけるように、アカギはカイジの精液に塗れた手のひらで、大きく育った自身を握りこむ。
 そしてそのまま、カイジの精液を、自身に塗りたくるようにして扱き上げる。
 カイジの精液がローションの代わりになり、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と濡れたいやらしい音がたつ。

 カイジは唾を飲み、ソコに釘付けになった。
 ひとりでオナニーしているときから、欲しくてたまらなかった、アカギのイチモツ。
 滅茶苦茶に突き回して犯されたいと願ったそれが、今目の前にある。

 思わず伺うようにアカギの顔を見ると、その視線を受け、アカギは手を止めた。
「カイジさん……あんた、オレにハメてほしくて、オナニーしてたんでしょ? これ、入れてほしい……?」
 誘惑するような問いかけに、カイジは赤くなって口篭もる。
「あ……うぅっ……」
「ちゃんと言わねえと、わからねぇぜ……?」
 もじもじとするカイジに笑いかけ、アカギは挑発するように自身を軽く扱いてみせる。
「ほら……カイジさん……」
 くちゅっ……くちゅっ……
 絶えず鳴り続ける卑猥な水音に鼓膜から脳を揺さぶられ、カイジは消え入りそうな声で、とうとうその言葉を口にする。
「ほ、欲しい……アカギの……オレに入れてほしいっ……」
 悪鬼めいた顔つきでクククと喉を鳴らすと、アカギはカイジの腕を引く。
 そして、バランスを崩してベッドに蹲ったカイジの目の前に、ずいと自身のイチモツを突き出した。
「……!!」
「オレのしてほしいこと、わかるよね……?」
 自分の精液に塗れて濡れ光る肉棒に、カイジは尻込みして縋るようにアカギの顔を見上げる。
 だが、アカギはそんなもの意に介さず、早くしろとばかりに見下ろしてくる。
 結局、カイジはため息をつき、嫌悪感に顔を歪めながら、自分の精液を纏ったソレを口に含んだ。

 途端に広がる青臭さに、カイジは思わずアカギのモノを口から出してしまいそうになる。
 だが、アカギの手に後ろ頭を押さえつけられ、よりいっそう深くまで咥えさせられて、苦しさにカイジの顔が歪む。
 もういちどアカギの顔をチラリと見てから、カイジはできるだけその味を感じないように努力しながら、アカギ自身に絡む精液を舐め取り、無理やり飲み下していく。

 口の中に唾液をいっぱいに溜め、じゅぷじゅぷと出し入れしていると、やがて嫌な青臭さは消えた。
 根本に手を添えて扱きながらフェラチオを続けていると、硬く勃起したアカギのモノの先端から、先走りが滲んでカイジの舌に絡む。
 その味を感じ取ったカイジの目が、欲望にとろんと融けた。
「んっ……んんっ……ン、」
 アカギが感じている証であるその味を、もっと味わいたいと、カイジはより大胆に頭を動かし始める。
 裏筋を舐め上げ、雁首と幹の境目をぐるりとなぞり、やわらかい亀頭の肉を唇で食むようにして愛撫する。
 皮を持ち上げながら雁首に唇を引っ掛けると、さっきよりも濃い味が口の中に広がり、カイジの喉が鳴った。

 自分のだとただひたすら嫌なだけで、吐き気すら催すのに、どうしてアカギのだと、こんなにも興奮してしまうのだろう?
 味などそう大差ないはずなのに。
 カイジにはそれが心底不思議だった。

 大きく口を開けて喉奥まで迎え入れ、にゅる、にゅる、とスライドさせていると、アカギがカイジの頭をそっと撫でた。
「カイジさん……顔、見せて……?」
 言われたとおり顔を上げると、快感に目を細めて荒い息をつくアカギが目に入る。
「はぁ……エロい顔……見てるだけでイっちゃいそう……」
 掠れた呟きに、カイジの腰がずくんと疼く。
 エロいのはお前の方だろうが、と言ってやりたくなる。
 欲望に塗れたアカギの表情を見たとたん、射精を終えたばかりであるはずの陰茎が、むくりと頭を擡げるのをカイジは感じていた。

 カイジはアカギと視線を絡ませたまま、よりフェラチオにのめり込んでいく。
 もの欲しげな瞳を潤ませて自分を見上げながら、太い男根を口いっぱいに迎え入れて愛おしげに口淫するカイジの姿は、視覚からもアカギの性欲を煽った。
「ね、カイジさん……そろそろ、あんたに入れさせて……?」
 熱く震えるため息ともに吐き出されたアカギの言葉に、カイジは尻孔がキュンっと締まるのを感じつつ、唾液の糸を引きながらアカギのモノを口から抜いた。




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