よくじょう・3(※18禁)

「は……あっ……、あ、」
 泡立てた石鹸にまみれた手が、互いの体の上を滑る。
 絶頂の寸前まで高められていたカイジの体は、どこもかしこも性感帯のようになってしまっていて、アカギにしがみついて立っているのがやっとの状態だった。
「ほらカイジさん……、オレの体も洗ってくれないと」
 そう言いつつも、アカギは愉しそうにカイジの体を泡で擽るのをやめない。
 ぬるぬるした泡の中、ぷつりと立って存在を主張している小さな乳首を、アカギは指でそっと押し潰し、転がす。
「ぅ……ん、」
 背筋にぞわぞわしたものが走り、カイジは身をよじって喘いだ。

 濡れた髪の張り付いた首筋にゆるく歯をたてながら、アカギは右手を下に下ろしていく。
「あっ! そ、こはっ……」
 泡だらけの手で下肢に触れれば、ソコはすでに大きく育って傘を張っていた。
 アカギはクスリと笑ってカイジの顔を見ようとしたが、カイジはアカギの肩に額を押しつけているため叶わなかった。どうやら、顔を隠しているらしい。
 アカギは石鹸のぬめりを借り、にゅるにゅるとカイジのモノを擦りあげる。
「ね、カイジさん、」
「っ……く……」
「キスしたい。顔、あげて」
「あ! ぁはっ、あっ……」
「ほら、早く……」
 きゅっと握り締めて催促すれば、カイジの顔がゆっくりと上げられてアカギを見る。
 今にも落涙しそうな表情で息を荒げるカイジの唇を、アカギは自分の唇で挟み込むようにして食んだ。
 ゆるゆると手を動かしながら、いつもより水っぽい口づけを堪能していると、たまらなくなったのか、すぐさま熱い舌がアカギの口内に捩じ込まれた。
「あ……ん、っふぁ……」
 濡れた長い髪を口内に巻き込んだまま、互いの舌を貪る。
 ねっとりと粘ついた唾液を飲み下し、相手の高ぶりを感じ取る。

 カイジが口づけに夢中になっている隙に、アカギは空いている左手をするりとカイジの臀部に回す。
「! っう……!?」
 そのまま双丘の間の窪みに指を滑らせると、カイジの背筋に緊張が走る。
 舌と性器を刺激しながら孔の周辺を丁寧に揉み解し、指を一本潜り込ませると、そこはアカギの指をきつく食い締めてくる。
 狭い壁を押し広げるように指を進めると、カイジが苦しそうな声を上げた。
「んん……あっ、アカギ……い、痛ッ……」
「力、抜きなよ……ん、ほら、あとちょっとだから……」
 舌を吸い上げながら囁かれ、なにがあとちょっとなのか、と考えながらも、カイジは深呼吸してなんとか体の力を抜こうとする。
 すると、一層深く入ってきたアカギの指が、カイジの中のある場所を撫で上げた。
「あぁっ!? くうっ……!」
 カイジは目を見開き、背を仰け反らせる。
 その反応にニヤリと笑い、床に崩れ落ちそうになるカイジの体を支えながら、アカギはそこにぐりぐりと指を押しつける。
「あーー! あ、アカギっ! それ、だめ、ヤバい、って……あっ!」
 きれぎれに漏れる切迫した喘ぎに性欲を刺激され、アカギ自身も痛いほど張り詰める。
 それをカイジのモノと触れ合わせながら、アカギは指の動きを激しくしていく。
 すこしずつ強張りの解けていくソコに、指を足し挿れてぐるぐる掻き回していると、急にカイジの体ががくがくと震え、アカギの腹がべっとりと濡れた。
「あ……っう……ぅ……」
 アカギが指を引き抜き、腕の力を緩めると、カイジは恍惚の表情で床にへたりこんだ。

 ぼんやりとしているカイジをよそに、アカギは風呂の湯を洗面器で汲み、腹にぶちまけられたカイジの精液を洗い流す。
 眼前に晒されたいきり勃つ刀身に、カイジの視線が釘付けになっているのに気づき、アカギがソコについた泡を洗い流すと、カイジは息をのんで伺うようにアカギの顔を見上げた。
 アカギは目を細め、カイジの望む言葉をかけてやる。
「……して」
 髪に指を絡め、唇に性器を押しつけると、カイジは目を伏せて先端を口に含んだ。



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