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短編
シカマル:危険な衝動
不意に死にたくなることがある


クナイを喉につき当てると鋭い先端が私の喉を狙ってくる


「やめろ!!」


そんな私を止めてくれるのは私の兄であるシカマル


兄さんの性格はめんどくさがりや


自分は気分屋


だから急に死のうとしたりいらいらしたり物に当り散らすことがある


アカデミーでは究極の問題児で父も母も手を焼いている


『死ぬの、やめた』


そんなに怖い顔でやめろなんて言われたら死にたくなくなる


「お前、」


そう言って兄さんは私を抱きしめて本当に小さな声で言う


「いなくなるな」


と。
叱るわけでもなく、ただそう言うのだ



私は気分屋だから


『分かんない』
兄さんを困らせてみたり


『大丈夫だよ』
と言って兄を安心させたり


リアクションはいろいろだ



兄さんはどんなことがあっても
私の味方をした


アカデミーの花壇を全部引っこ抜いて荒らしてしまった日には


手を握って一緒に謝りに行ってくれた


「全部俺に任せろ」



自分は反省なんてする質じゃないからなにも言わず、ただ頭を垂れていた


必死に兄さんが謝罪しているのが印象的だった


普段の兄さんはめんどくさがり屋で絶対こんな面倒ごとには首を突っ込まない




兄さんの友達ののチョウジ兄さんやイノ姉ちゃんもびっくりだそうだ




ある日、私は里を抜けた


これも気まぐれだ




兄さんの困った顔が見たい


ふいにこう思ったのがきっかけだ


そしていつかひょっこり


『兄さんに会いたくなった』


と言って急に現れたい


いつになるかは私の気分次第


***
ちょっと危険な性格の
シカマルの妹です
シカマルは妹がとても大事みたいです
初めて書く短編が
こんな内容って・・・
いかがだったでしょうか?
メイ様ありがとうございました

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