☆★STAR★☆ 加藤★きっかけ@ ※加藤君の過去偏?見たいな感じです^^ 話は加藤視点で進みまぁ〜す♪ ★ ☆ ★ ☆ 『ちっちゃな頃から悪がきで…』 昔の歌でそういう歌詞の曲があったけど、まさに俺はソレだったと思う。 幼い頃から喧嘩っ早くて、気に喰わない事が有れば直ぐに暴力。 自由奔放に振舞っていたら大人や一般の同級生からは行が悪いと影で言われ、小学校低学年では既に不良っぽい友人関係を組織していた。 古風な言い方をするとガキ大将。 小学校高学年になるとピアスを開けたり、ツレがパクってきたブリーチで髪を染めたり、いっちょ前に女を作って、毛も生え揃わぬガキの時に童貞を捨てたり・・・、今思えばマジでスレた糞ガキ。 小学生の癖に他校と戦争(喧嘩)をしては勝ち続け、小6では既に悪ガキのテッペンになっており、大人からは忌み嫌われ、同世代の真面目ちゃん達は目も合わせない存在になっていた。 俺は小学生の時点で中学生や、一部の高校生にまで悪名が轟く糞ガキになっていた。 喧嘩にSEX、悪行とやりたい放題の非行少年…それが俺、加藤充。 小学生の頃は無敗を誇っていた俺も進級と同時に中学生になると体格の差で、それなりにボコボコになる事も有ったが、怪我をしながらも難癖を吐けて来る上級生には全力で立ち向かい、大柄の中3にも勝った。 中1で俺の悪名は本格的に有名になった。 タイマンだと3年も含む不良の界隈においては学校1番と自他共に思えるほどだった。 ただ、1コ上の国文慎吾さんとは決着をつけた事が無いので確定では無い。 のほほ〜ん、としている国文さんは同じ学校の野郎とはあまり喧嘩をせず、普段は凄く温厚な人。 俺が喧嘩を売っても少し殴り合っては国文さんが直ぐに降参を認めてしまうのだ。 国文さんは俺とのタイマンでは本気を出してくれない様に見えた。 ムカつくが、あれが彼の性分だから仕方ないと言えば、仕方が無いのかもしれない。 だが、あんなに優しくて普段は温厚な国文慎吾という男はキレたら半端無く恐ろしい。 正直、全力を出しても俺では国文慎吾という男には敵わないかもしれないと思った程に。 2年の国文慎吾を除いて俺は1年にも関わらずに、この中学校で幅を利かせていた。 3年の不良だって俺と視線が合うと目を逸らす。 真面目ちゃんや一般の生徒なんて、俺の存在自体に怯えていた。 自分は無敗と思っていたが、ある日俺は上級生から呼び出しをくらって、ベタな事に体育館裏に呼ばれた。 言われた通りタイマンと思って1人で行くと、2年と3年の不良が鉄パイプなど物騒な武器を持って待ち構えていた。 流石にこの人数を1人で相手するのはキツいと思ったが、案の定、よってたかっての袋叩き状態。 中一の俺は上級生集団にボコボコにされた。 たぶん俺じゃなかったら死んでたと思える程にタコ殴り。 気絶した俺は学校のゴミ捨て場に放置されていた。 意識を取り戻しても全身が重くて全てが痛い。 口の中も鉄の味がしていた。 全く動けずに膨れ上がった瞼を開けると、一般の生徒が居たが大怪我をして、みっともなく捨てられている俺と目が合うなり血相を変えて逃げやがった。 そりゃそうだ。 誰も俺なんかには関わりたく無い筈だ。 あの生徒も賢い選択だと思う。 ゴミ捨て場は校舎の脇に有り、もともと人通りが少ない。 だが、それでも何人かは人が通っていくが全員、視線を合わせない様にして走り去っていく。 そんなに怖いのか?俺は幽霊じゃねーぞ…まぁ、怪物とは何度か言われた事が有るが・・・。 どちらにせよ皆、加藤充なんて厄介な不良男には絶対に近づきたくないんだろ。 大怪我をしていても当然の如く誰からも助けてもらえない。 別に良いけどさ。 普段の行いが悪いのも自覚してる。 [次へ#] [戻る] |