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目隠し




「はぁ…、ゾクゾクするよっ…」

薄ら笑いを浮かべる。
目の前には、跪く青年がこちらを瞬き一つも無しに警戒していた。
そんな些細な抵抗など今更、何の意味も持たないことを青年は知る由もない。
それどころか、足りない。
もっと、もっと、その口から発せられる媚びに似た叫び声でないと。
恐怖心を煽るぐらいの屈辱でなければ、この行為を楽しめないじゃないか。

「何をすっ…」
「黙ってなよ。じゃないと口も利けないようにしてやるからね」

元から口を塞ぐ気は毛頭ない。
一番の目的である楽しみは、身体の支配と視界の奪取である。
心など、要らない。

「今からこうやって、アンタを犯すんだからさぁ…!」








暗い暗い暗い、全てが暗い。
辺りも暗く、空気も心も…そして、視界も。

「どう?耳で…犯される気分、はッ」

ぐぢゅ…と、音を立てる結合部は目をやれるものではない。
無理矢理、するべきはずの受け入れ準備を怠った証が止めどなく流れている。
痛みか揺さぶりか、はたまた恐怖心からか、その身体は震えていた。

「ぐっ…ひ、ぁあッ!」

視界は黒い布に憚れる。
それを補おうと敏感に働いてしまう聴覚が、己の首をだんだんと締めていく。

「何そんなに悦んじゃってるの。見えないからって僕に犯されてるトコロ、本当は想像してるんでしょ」
「やぁ、やめっ…ちが」

首を横に振る口からは否定する。
そんなんじゃない、と。
それではこの透明の液体をだらしなく溢れさせている訳は。

「違かったらこんなに勃起なんてしないんだよ。先走りなんて、垂らさないの」

天を向き、勃起したそれはすっかり硬直していた。
苦痛を味わえるように、根本を拘束してやると唸り声で止まった。

「っふ…あ゙、ぁ…!」
「ほら、想像してみなよ。イきたそうに自分のここが脈を打ってるのを」

身構える姿が、こんなにも心を満たしてくれるなんて。
手をそのまま上下に擦り出すと、もっともっと、大きくなって。
先走りが加わると更に滑りは良くなり、ラストスパートに到達した。

「は、イく!駄目っ…もう、出る…!」

白濁は飛沫になって周りに落ちる。
その姿を、本人は目にすることなく脱力する身体を沈ませるように呼吸を繰り返す。

「まだ休ませる訳にはいかないね。僕がイくまで、終わらないんだよ」

突き上げる腰は再び始まる。
視界を奪われ、自由を失い、奴隷のような身体は蝕められていく。
同時に目を覆う黒い布は、じわりと二ヵ所から色が変化していった。





end.
2010/10/24

ここだけの話、シンガイを書くのは実に一年ぶり、で…す^^;
ssだと中途半端に終わるんですよ!
毎回、同じような…ただシンクが言葉責めをしています。
書いていて楽しいんですけどね!
なんだか複雑です…わぁあああ。


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