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ツンデレ
裏というか、微裏です





「暑いなぁ…」

夏、残暑といえど暑いものは暑い。
カラッと湿気がなく暑いだけならまだ良い方かもしれない。
だが今夜はやけに湿気が多く、蒸し暑い。

「旦那は暑いと思わないのかよ」

隣のベッドで上半身を起こし、本を読んでいるジェイドに話かける。
するとかけていた眼鏡の縁をカチャ、とかけ直した。

「紳士たるもの、服装は着崩すことなくきちんとしなければなりませんから」
「あーはいはい、そうですか」

紳士、ねぇ…。
何だかジェイドが言うと胡散臭く聞こえるけれどもそこは置いといて。
俺はこの蒸し暑さに負けてトップスを脱いで上1枚インナーのままでいた。
ジェイドは…と言うと、いつも通りの青い軍服。
本当に暑くないのだろうか…。
いや、何か秘密がある筈だ。

「ガイ…?どうしたんですか」
「いくらなんでもこんな蒸し暑いのにいつもの服装でいられるなんて、おかしいだろ」
「だからと言って何故…」

ずい、と身体に又借りトップスのボタンに手をかけ、ガイは軍服を脱がし始めた。

「何かこの服に秘密があるんじゃないのかい?」

以外と抵抗してこないもので、あっさりとジェイドの胸板が露になった。
そして特にこの服に変わったことはない。

「何もない…」
「嫌ですね〜そんな器用なこと出来るわけないじゃないですか」
「…っ、騙したな旦那!」
「おや…私がいつ貴方を騙しました?」

気付いたらいつの間にか視界に天井が写っている。
簡単に、ジェイドに押し倒されていた。
しかもインナーのボタンを1つずつ丁寧に外されていく。

「じょ、冗談…」
「今度は…私がガイを脱がす番ですよね?」
「…なっ」

腕に通っていた布までもが瞬時に脱がされ上半身裸になる。
次にはするりとジェイドの手が太股を擦り上げていた。

「あっ、待て…って、どこ触ってるんだよっ」
「焦らされるのは嫌いですか?」
「そうじゃ、ないだろっ」

太股の次には腹、その脇へともどかしく手が這っていく。
それだけで、ただでさえ蒸し暑いと思っていたのに身体が変に火照りだす。

「…ん、…ジェイド…?」

急にジェイドの手の動きが止まった為に物欲しげに名前を呼んだ。

「…やはり、止めときましょうか。このままでは暑くなるだけですし」
「……え、」

さっ、と身体を弄んでいた手が引いていった。
その手を少し名残惜しく思ってしまった。

「それに貴方も先程暑い、と駄々をこねていましたしね」
「……ッ」

こんな中途半端に焦らしてからやめる、なんて。
火照りかけた身体の熱をどう冷ませば良いんだよ。

「やめ、る…なよ、ジェイドッ…」
「…良いんですか?続き、したら汗もかきますよ」

そんなこと分かってる。
暑くなるのは嫌だけど、やっぱり…欲しい。

「いいから続き、してくれよ」
「やれやれ…欲張りさんですねぇ」

だって、欲しいものは欲しいんだ。
蒸し暑さに比べたらジェイドと身体を重ねる方がよっぽど熱くて、気持ち良いぜ?





END.
UNDER.あとがき
09/08/24

◆あとがき◆
え、何がしたかったって?
ガイ様にジェイドの服を脱がせてあげたかったのですよ\(^0^)/w
そして失敗に終わっていますが。
逆にガイ様が脱がされたりしちゃってますが。←
暑いなら冷房でも入れろって話なのですが、このネタを考えた時が蒸し暑かったのです。
何気に小説の内容というのは村瀬の状況とリンクしてたりするのです。
しかし今年の夏は涼しい方でしたね。

村瀬りんく


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