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もしも人の心が読めるなら



そんな悪趣味な奴いるわけ…というか、その時点で人間じゃないだろ。
人の心が読めるだなんて、相当頭のイカれた奴かはたまた秀才か。





「あ、今もうやめたいと思いました?」
「っ…」

下から聞こえてくるのはジェイドの声、意味ありげな胡散臭い笑み。
一方、自分は眉間に皺を寄せて下唇を噛み締める。
何故なら辛いから、だ。

「本当のことを言ってくれるまで動きませんよ」
「んな、卑怯っ…!」
「動きません」

いい年したオッサンが子供じみた真似をしても可愛くないぞ、と言ってやりたい。
出来ることなら嫌味ったらしく。
思っていても、ジェイドの前では本音を明かせる訳がない。

「…言わない」
「ガァーイ」
「ひッぁ…、ンンッ!」

止まっていた動きが急に再開され、相手の思惑通りのように前立腺を掠める。
答えるまで動かない、って言っていたのに。

「あっ、ひぃん…うそ、つきッ…」
「生憎、気が変わりました」

快楽につられるように前後運動を繰り返し、高ぶる射精感を抑える。
手をつけているジェイドの胸は汗ばみ、ずるりと横に滑り落ちた。
上半身も、ついに体重をかけられずにうつ伏せになる。

「はぁ…ひ、ふぁあん!」
「…ッ…」

同時に二人して出すものを出し、くったりと横たわる。
繋がったまま、納得出来ていないのかジェイドが問い掛けてきた。

「ガイ、正直に吐いてしまいなさい」
「…そうやって、アンタは人の心が読めるんじゃないのかっ…?」

きょとん、と目を丸くしてこちらを伺うジェイド。

「嫌ですね〜そんな訳ないじゃないですか」

絶対ふざけているに決まっている。
目が笑ってないぞ、オッサン。

「っ…もういい、寝る」
「ああ、ガイ」
「……っわ?!」

引き抜こうとして自ら腰を浮かせると、言葉と共に引き留められた。
上半身を起こせば腕を引っ張られる。

「まだ足りないんでしょう?続き、しなくて良いのですか」

誰が、いつ足りないなんて言ったんだ。
人の心が手に取って読めてしまうアンタにとって、それが今の俺の心の内って訳か?

「…じゃあ、とことん付き合ってくれよ」

腰を再び沈める。
これはジェイドにとって予測不可能な出来事だったようで、息を呑んでいた。
一瞬、自分が優位になれた気がして優越感に浸る。

「っ…やれやれ、素直じゃないんですから」
「誘ってきたのはアンタの方だろ」
「さぁ?どうでしょう」

少なくとも、ジェイドには人の心が読めてるはず…だと思う。
いや、読めてるさ絶対に。





END.
2010/03/05

(あとがき)
そこまで裏な訳ではっ…!
もしも人の心が読めるなら、というよりジェイドにはもう読めてますからね(笑
情事中といい、どんな時にもガイ様の思っていることなら分かってると思いますよ。
だから喧嘩いらずですね…あ、たまに痴話喧嘩してくれてもいいですv←
やっとお題小説消化4こ目ですよ…遅いー^^;



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