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路地裏・甘



一方通行の恋、なんかじゃない





なだれ込むようにして路地裏へと足が進む。
人気の無い、覚めた暗闇へ。
率先するようにガイを壁に押し付けた。
しかし、甘く淫らな猫なで声にあたかも悩殺されたような感覚に陥る。

「なぁ。キス、して」

真っ直ぐに見つめてきた瞳はまさに正直で圧倒される。
いつの間に押し付けていた形は解かれ、軽く言ってしまえばこちらが「襲われている」…だろうか。
相手が欲していただろう口付けを。
そっと触れるだけの、ソフトなもので。

望んでいたものが現実に。
足りなかった、のだろう。
それとも私自身、意地悪をしてみたかっただけなのか。
もっと大きな刺激が欲しい、と。
自ら擦り付けるように身体が密着してきたと思えば。
仕掛け、られた。
いや、正確に言えば我慢の限界か。
答えは秘密だ。

「っ、はぁ…ガ、イ…」

口内を荒らされる。
固定するように頬を掴んだまま、容赦無く舌を絡ませられた。
普通逆なんじゃないのか、と心の奥で疑問を抱きながらも無理矢理よりもマシだろうと解釈する。

「んっ、んぅ…ジェイ、ドォ…!」

顎が外れてしまうんじゃないかと思うように激しく。
もっと、もっと…と角度を付け、口の端から漏れる唾液が激しさを物語る。
いつの間にか腕は私の首に絡み付き、それが酷く可愛らしくて。
路地裏でもなければ今すぐ彼をベッドに組み敷き、股を開かせ存分に喘がせてやりたい気分だった。

「んっ、早く…シて…」
「ここで、あなたを抱いても?」
「ばかっ…今更聞くなよ…」

合意の上で、野外というのに人気の無い路地裏で互いに発情をする。
大の大人2人が、何ともみっともない姿だ。
思わず腹の底から笑いが込み上げてきてしまう。

「まるで獣、のようですねぇ」
「…何が」
「私達が、ですよ」

ガイの衣服の中に手を潜らせながら股間に足を挟み込む。
膝で中心をぐりぐりと、わざとらしく刺激する。

「…ッ、アンタが俺をこんなんにしたんだろうがっ…」
「おやぁ、私のせいですか?」

にこにこと嫌みったらしい笑みを顔に貼り付けた。
それを見て頭にきたのか、一物を服越しから容赦なく握られる。
不意討ちとも言えるガイの行動に少し息を呑む。

「そ…だよ、だから、早く」
「…それでは、遠慮なく」





一方通行なら、こんな求め合うような高ぶる恋は出来ませんよね。

END.
2010/02/19

◆あとがき◆
これはGJG…?(聞くな
あえて言うならば、JGだと思いたい。
書いた本人が曖昧ではダメですね…ちょっとJG修行してきます^^←
だーっと、2人共互いを求めているような内容が書きたくなりました。
求めている…より、飢えている…?
まぁ、そんな危険な感じのJGも良し。



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