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09'J誕 clap8


ND1982 Shylph Redecan Lorelei 22day



人は、死んだらそれで終わりじゃない
死んでしまったら自分が生きてきた意識や存在は確かに時間が経てば無くなってしまうものかもしれない
けれども、その人がくれた喜びや哀しみや温もりは愛情を注いでくれた人の心の中に残るだろう?
一生、忘れることの出来ない思い出となってその人の心の中で生き続けてくれるんだ
なぁ、ジェイド
俺はアンタの心の中に、残れるような存在になっているかな




「当たり前じゃあないですか」

返答は、相当早く返ってきた。
俺が午後の紅茶を準備している最中、にだ。

「貴方が、私にとってそのような存在に達していなかったら…側に置いていると思いますか?」
「…それもそうだな」

カップへと、ポットに入った紅茶を注ぎながら思わず苦笑い。
ジェイドの性格上それはあり得ない、と思ってしまったからだ。

「…どうかしましたか」
「ん?あ、いや…旦那らしいな、と思ってさ」

だって旦那は俺以外の人をそばに置いておく気なんて、ないだろう?
最初は重度の束縛のような気がして随分頭を悩まされたものだ。
だって一般兵と会話しているというだけでそいつを睨み付けて、俺から離れろって目で訴えてるんだぜ?

「あのネクロマンサー殿にこんな人間的な一面があるとはねぇ…」
「それはどういう意味ですか、ガーイ」

心の中で思っていたことが、つい口から漏れてしまっていた。
おっと…っと急いで口を手で覆い、何事も無かったかのように知らんぷりを続けたが効果は無かったらしい。

「いけない子ですねぇ…上司の悪口を、しかも本人の目の前でさらりと言うなんて」
「や、今のはそういう意味じゃなくて…」
「それではどういう意味ですかぁ?このネクロマンサーに分かるように説明して下さ〜い」

やばい、完全に目が座ってやがるこのオッサン。
紅茶をカップに注いだのは良いものの、機嫌を損ね始めたジェイドには近付かない方が良いと自分の身体が言っている。

「…っ、だから、嬉しいんだよ、俺は。アンタに俺という存在を認めて貰えて」

今まで自分の存在がそこまでのものだなんて、言ってくれた人はいなかったけれどもジェイドは迷うことなく答えてくれた。
それがただ嬉しくて。
なんだか照れ臭いと思ってしまって。

「私は、私にとって当たり前のことを言ったまでなのですがね、ガイ」
「それだけで十分に嬉しい…俺は幸せ者だよ、ジェイド」

これから先もずっと、ジェイドにとってかけがえのない存在になれますように。
(なれなくたって、良いんだ。飽きられたって良い。俺は…アンタの側にずっと居られるなら)

「紅茶、冷めない内に飲んでくれよ」
「ああ、これは失礼」
「それと…誕生日おめでと、な」

朝から、ずっと言いたかった言葉。
ジェイドが俺の存在を認めてくれたからこんなにも自信を持って言えたんだ。

「覚えていてくれたのですか…ありがとう、ございます」



少し冷めて温くなってしまった紅茶を口に運びながら2人は、はにかんで…微笑んだ





Happy Birthday!

END.
2009/11/03〜12/08

◆あとがき◆
ジェイド誕生日おめでとぉおおおお^^
去年は突発小説であまり祝えてあげることが出来なかったので、今年は拍手SSです。
シリアスなのか甘いのか中途半端に仕上がりまし、た…^^;
とりあえず、今年もガイ様でジェイドの誕生日を迎えられたので満足です。
ずっとらぶらぶしていれば良いよ、こいつらは!
らぶらぶいちゃいちゃして砂吐くぐらいの甘ったるさでいつまでも幸せに過ごしててくれよ!
そして2人の子供作っちゃえばいいよ!←
最後まで読んで下さった方々いましたら、ありがとうございました!

村瀬りんく

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