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雪ネタ・ほのぼの



しんしんと、白銀の世界の中で





「ジェイド、雪だっ雪!」

ははっ、と両手を上げてガイはくるくると動き回る。後からついていき、呆れたようにその姿を目で追った。

「全く…子供みたいに、はしゃぎますね。貴方は」
「だって雪なんてホドでは降らなかったしな」
「そりゃあ、ホドで雪が降ったら異常気象ですよ」

ジェイドなら異常気象でも起こせたりするんじゃないか?、と軽い冗談を飛ばされる。
するとガイは積もった雪の横にしゃがみこむ。
もぞもぞと、何かを作り始めた。
背中からその様子を覗く。

「何をしているんですか?」
「ん?雪で、何か作れないかと思って」

とりあえず手の平に乗せた雪を凝縮させていた。
意気込んでみたものの、作る物まで決まっていなかったようだ。
見かねてガイの隣にしゃがみこむ。

「仕方ありませんね。ケテルブルク雪人形の作り方、教えてあげますよ」

ひょいっとガイが丸めた雪を手にする。
近くに落ちていた木の棒と石を使い、目と鼻をつけた。

「なんか、可愛くなったんじゃないか」
「そうでしょう?」

雪人形を渡すと、まじまじとそれを見つめてからガイが一言呟いた。

「姉上にも、見せたかったな」

余りにもガイが寂しそうな目をして微笑むものだから、言葉を失う。
ここはそっと無言で抱き締めてあげた方が良いのか、など様々な思考を働かせた。

「持ち帰りましょうか、それ」
「…え、」
「溶けてしまうまで、私の屋敷に置いておきましょう」

その場に立ち上がり、見上げてきた瞳に優しく目を細める。
ガイは手の中にある雪人形を見つめてから、再び首を上げたかと思えば深く頷く。

「ああ、そうだな」

その表情は雪ではしゃいでいた時の顔とは、似ても似つかなくなっていた。





END.
2010/02/02

◆あとがき◆
折角外で雪が降ったので〜と、勢いで書きましたが何がやりたかったのか内容がごちゃまぜ状態。
とりあえず雪ではしゃぐガイ様とか、可愛いと思います。
ホドとか雪降らないでしょうからね。
というか、ケテルブルクしか雪降りませんよね^^;
姉上に見せたかったなぁ…って、健気でいい子。
何故そこで抱き締めてあげないジェイド。
ケテルブルク雪人形は、適当。
最初は雪うさぎにしようとしたんだ…そもそもアビスの世界にうさぎがいないだろうよ。

最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました!

村瀬りんく



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