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マルクト貴族の正しい冬の過ごし方 (1/4)
ルークとアッシュがいなくなってもう1年がたった。
初めは完全にショック状態だった俺だったが、少しずつ陛下やジェイドのおかげで元に戻っていけた。今めたまに考え込んでしまうけれど、暗くなることもなくやっていけている。


あの2人がいなくなってから俺はマルクトでガルディオス伯爵として本格的に生活し始めた。陛下のご好意もあって今は無いホドの伝統を取り戻すようなこともしている。
そうしたことを続けていた俺の元に懐かしい「あれ」が送られてきた。



「こたつ?。」
「はい。今日、ガイラルディア様宛にオアシスのギィから送られてまいりました。」


こたつはホドにあった伝統の1つだ。あれを作る技術はホドしか持っていなかったときくけれど…。と、いう俺の疑問をペールはあっさりと解決してくれた。

「この間、ガイラルディア様が行われていることを話したら、是非使って頂きたいといいましてな。」
「そうか。じゃあ、とりあえず和室に置くか。」


俺の屋敷には和室といわれる場所がある。ホドにのみ伝えられていた形式のもので今もこれがあるのは多分俺の屋敷だけだと思う。こたつは元々その和室に置く暖房器具で寒くなってきたこの時期にはまさにうってつけだった。



ちょうどよい時期に来たこたつに、俺は浮かれていたのかもしれない。




「こたつ?」
「はい。ちょうど昨日知り合いから送られてきたんです。」



その日は、珍しく陛下が仕事をしてくれて(期限が近かったせいもある)
ブウサギの散歩もスムーズにすんで
何より、貴族院でいつも言われる嫌味を言われなかった。
…そこでついうっかり口をすべらせてしまったのがいけなかったんだと思う。


「ほぉ〜…。」

何だか面白そうだな、となんとか言ってる陛下。あきらかに何かを要求している。分かりたくないもないが。


「よし、決めたっ!。ガイラルディア、お前、明日こたつを持ってこい!!。」
「ッはぁっ!?。」
いきなり訳が分からない。そんなにいきなり決められても、こっちにも都合が…とか何とか言ったけど、まるで聞こえていない。
そのうえ、明日は冷えるからちょうどいいとかほざい…いやいや、言っている。

…誰だよこんな入れ知恵したやつ……、俺か。



この時、どうして俺の脳はくそ真面目に出勤するという道を選んでしまったのか。




「おぉ!!これがからこたつか!。」


翌日、陛下の部屋には立派な「和室」が造られていた。
まず、皇帝の権限をフルに活用し畳を入手。陛下の部屋を片付けてこたつを置いてコンセント(アビスの世界にコンセントがあるのか、というツッコミは無しの方向にお願いしますm(__)m/管理人)を入れる。
カゴに入れたみかんと、鍋を置けば小さいながらも「和室」が完成するってわけだ。



陛下の権限によって周りの人の立ち入りがなくなったため、陛下は完全にやりたい放題だ。その証拠に先ほど別室に移動させたはずのブウサギ達がいる。(いったいどうやって移動させたんだろう。)





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