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09'ハロウィンネタ





「じゃ〜ん!見てくれよ、シンク!」
「何さ、それ」

シンクの目の前には、くり貫いて出来上がった大きな大きなカボチャのオバケ。
しかしそれを見て驚くわけでもなく、嬉しそうにするわけでもなく。

「何…って、今日はハロウィンだろ、だからカボチャのオバケ…」
「ハロウィンって子供の遊びみたいなものなんじゃないの?」

間髪入れず、シンクがキツい一言を吐く。
まぁ確かに21にもなってハロウィンごときで、はしゃいでいるなんてみっともないかもしれないが。

「べ、別に何歳になってもいいじゃないか、ハロウィン!」
「アンタ本当に僕より年上?」
「ゔっ…」

実際生まれてから2年程しか経っていないシンクにそんなことを言われると、返す言葉がなくなる。
ハロウィンがこんなにも否定されるものとは思ってもみなかったことだ。

「小さい頃は…というか今でもヴァンはハロウィンに付き合ってくれるぞ」
「なんでヴァンの話が出てくるのさ」
「…なんとなく」

完全にシンクの機嫌を損なわしてしまったようだ。
やけくそで頬をぷくーっと膨らましながらそっぽを向いていると、「…チッ」と舌打ちまで聴こえてきた。
確かに、恋人の前で他の男の話題を持ち掛けたのは悪いと思ったけどさ。
何もそこまで、拗ねなくても…。

「…本当、子供なんだからさ」

背後から声がしたかと思ったら、手の位置に丁度良くお菓子が詰め合わされた袋を渡された。
驚いて、すぐに後ろを振り向くと目線を適当なところに合わせているシンクの姿が。

「…今日だけだからね、こんな遊びに付き合ってあげるの」
「シンク…!」

本当は根は優しい奴だってこと、知っている。
ただちょっと不器用で、言葉に表すのが下手なだけで。

「いつまでこっち見てんのさ、いらないの?」
「…!違う!…ありがとうっ」

本当に、素直じゃないけど優しい奴。
「トリック・オア・トリート!」って言わないでお菓子貰っちまったけど、まぁいいや。
…言ったら言ったらで、また馬鹿にされた、かな?





Happy Halloween!

END.
09/11/02

◆あとがき◆
ガイシンになった気もしなくはない^^;
いや、これはシンガイです。
言い切ります、これはシンガイです(しつこい
シンガイ、久しぶりに書いた気がします。
相変わらずシンクは素直じゃない。
勢いでガイ様はヴァンせんせーの話を出しちゃってそれに嫉妬してるシンクとか、良いと思います^^

最後まで読んで下さった方々、いましたらありがとうございました!

村瀬りんく


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