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G風邪・甘
ちゅーは裏に入るのか…?





各地を渡っていれば四季の移り変わりが激しいもので、砂漠にいたかと思えば今度は視界が閉ざされたような吹雪が広がるケテルブルクホテルの中に居る。
こんな気候状態に付いていけるわけがなく身体が悲鳴を上げていた。

「…くしゅっ」
「おや、風邪ですか?」

ぶるっと身震いをして止められるはずがないくしゃみをしてしまう。
心配そうにジェイドが問いかけてきてくれた。

「ああ…何だか寒気がして、な」
「それはいけませんねぇ」

普段着だけでは身体が震えてしまい、くしゃみが止まらない。
俺の周りには鼻をかんだ後のティッシュが丸まって散乱していた。

「そう言えばこの前風邪薬らしき物を処方した記憶が。どうです、試してみますか?」
「…いや、遠慮しとく」
「それはそれは残念ですね〜」
(風邪薬らしき物って何だ、らしき物って!)

明らか怪しそうな薬を飲まされそうになったが即座に拒んだ。
今までジェイドが処方した薬を飲んで良かったことが無かったことを、身体が覚えているのだ。

(っ…やばい、な…頭までクラクラしてきたぞ)

瞼が虚ろになり、思考がうまくまとまらない。
本当に危ないのではないのかと思ったその瞬間、肩に毛布がふわりとかかった。

「…、ジェイド…?」
「心配、してるんですからね…これでも」

ジェイドがあまりにも唐突に言葉を言ってきたので少し驚いた。
2人して無意識的に互いを見つめ合ってしまっていた。

「ガーイ、誘っているんですかぁ?」
「〜〜っな、ち、違う!」

自ら緊張の糸を解すようにジェイドは俺をいつものように煽る…というところまでは同じだった。
今回違ったことはいつもよりジェイドの顔が近くにあった、ということ。

「っ…ん、っは…」

ただでさえ風邪で調子が悪いというのにジェイドは容赦なく絡み付いてくる。
頭をしっかり固定されてしまい、身体も引き寄せられていた。
身体の火照りが風邪からのものなのかジェイドのせいものなのか…もう訳が分からない。

「っふ、ぅんん…!ぷ、はっ」

ようやく解放されたかと思えば妙に鼓動が激しく脈を打つ。
変に身体が疼き始めていた。

「大丈夫ですか?」
「ば、馬鹿ッ…こんなことしたら風邪、移るだろ」
「そのつもりで貴方の風邪を頂こうと思っていましたが…」

口から零れた唾液を手の甲で拭う。
ちら、とジェイドの視線が下に落ちるのを感じた。

「どうやら反応してくれたみたいですね」
「っ…!」

何故そうやって堂々としてられるのだろうか、恥ずかしくて不思議でしょうがない。
キスだけでこれから行われるであろう行為を少し期待してしまった。
未だに下半身が疼き、身体全体の火照りが収まらない。

「…よな…」
「はい?」
「責任、取って…くれよな…」

最後には消えてしまいそうな声量だったので相手に聞こえていたのかは分からない。
それでもジェイドの服の端を掴んで顔を見られないように伏せた。

「…ええ、勿論」

心地よい低音が鼓膜を刺激し己の身体の全てをジェイドに託した。

(風邪、引いてても触れたい時は触れ合っていたいもんなんだよ、な…)





END.
UNDER.あとがき
09/10/02

◆あとがき◆
SSのはずがまた長ったらしい内容にー!^^;
簡潔に書けないところが悩みです。
どうしても、長めに…orz
ネタ的には熱あるガイ様にジェイドがちゅーする、というものが書きたかったのです。
そのネタが実行出来たなら何も言うことはありません^^
そのままジェイドはガイ様を手厚く朝まで看病してあげてね!←

最後まで目を通して下さった方々、いましたらありがとうございました!

村瀬りんく


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