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長編小説
D ハル視点
…あー、寝坊した…。

今日は学校に行ってユキに謝る予定だったのに。
…まぁ、いいか。
ユキなら分かってくれる。


昨日の男にメールを打つ。
__________
Sub:昨日は
本文:昨日は本当にごめんね。
用があるの思い出して。
今度の土曜日一緒に食事いこ。
焼肉とか食べたいなぁ。
__________


よしッ!これで土曜日の晩飯ゲット。

とりあえずもう少し寝るか。

学校が終わったらユキが来てくれる…。

そう思いながらもう一回ベッドにもぐりこむ。



いつの間にかテレビが付いていた。

あれ?俺テレビつけたっけ?

ゆっくり身体を起こすと漫画を読んでいるユキがいた。

「おー、おはよー。もう5時だべ(笑)」

「あー…うん。」

ユキは冷蔵庫に向かうと買いだめしているお茶を持ってきてくれた。

「さっすがユキ。俺の考えてることが分かってるな」

そのお茶を受け取り一気飲み。
思ったより喉が渇いていた。



2人でぼーとテレビを見る。
特に見たい番組も無い。

時折ユキが学校でのことを話す。
今日は学校で俺の話をしている奴がいたらしい。

「やっぱモテルよなー、ハルは。俺には分かんない。顔もタイプじゃないし、こんなグータラ生活している奴と付き合いたくないもん」

「お前くらいだよ。この顔がタイプじゃないって言うのは。」

そうやってはっきり言うユキだから好きなんだけどさ。


俺の好きはユキの好きとは違うと思う。

友達でもないし、恋人でもないこの感情。
なんていうのか分からない。

ユキと恋人とか考えられない。
でも、友達でもない。

ユキが好き。
でも、いろんな奴と仲良くしているユキは嫌い。

ユキが好き。
でも、他の奴の話をするユキは嫌い。


この気持ちはなんなんだろう。


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あきゅろす。
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