妄想圏外区域
A
「アイスグランドっ!」
「っと、技のキレが良くなってきたな、吹雪」
「凄いっス、吹雪さん!」
「そ、そんなことないよ」
「謙遜するなって」
褒められることに慣れていないから、どうも照れてしまう。
「そういえば木暮がまだ来ていないな」
風丸君の言葉に僕もキョロキョロと辺りを見渡してみる。けれど、どこを見ても木暮君は見当たらない。HRが長引いて…るにしては長すぎるし、また悪戯して先生に叱られているのかな?
「ちょっと探してくる」
風丸君がそう言って走り出そうとした、その時。
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