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妄想圏外区域
悲鳴
夕暮れ時、どこかの場所。
僕は、泣いていた。
膝に顔を埋めて、声を張り上げて。
誰も。誰もいない。
誰も、見つけてくれない。
寒い。
お腹空いた。
僕は、このまま──…。
『たす、けて…っ』
目の前が真っ黒に塗り潰されそうになった、その時。
『──、見つけたっ』
『…あ……』
一筋の光とともに、彼が現れた。
『──君っ…』
彼の名前を呟いて顔を見上げようとした瞬間、急激な目眩いに襲われた。
そして。
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