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妄想圏外区域
A
彼等が出逢ったのは雪交じりの雨が降り頻る、冬至の日のことだった。
当時5歳の吹雪は、同じく5歳の双子の弟・アツヤと一緒に帰り道を歩いていた。
青い傘と橙の傘が仲良く並んでいる。
「空野ん家、すげー広かったな!それにゲームも沢山あったし!」
「うん。また遊びに行きたいね」
友達の家から自宅まで、他愛ない話をしながら歩く2人。
そんな2人の前に、それは唐突に現れた。
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