ハルヒSSの部屋
小ネタ「そんな話はいつだって保留」
長門「身体機能が追加された。これによって、よりあなた達に近付いたと思われる」
キョン「へぇ。見た目的には変化は無いけどな。どこがどう変わったんだ?」
長門「具体的には地球人類との交配による受胎が可能になった」
キョン「マテ」

長門「心配は要らない。交配によって産まれてくるのは私のクローンではなく、両親の塩基配列を基にした独立した生命体」
キョン「いや、俺が言いたいのはそんな事じゃなくてだな」
長門「情報生命体と有機生命体の間に育まれる未知の生命に思念体は兼ねてより興味を抱いていた。テストケースに選ばれたのが、私」
キョン「……お前の宇宙人離れを今回ばっかりは手放しで喜べねぇ。なんでだろうなぁ……」
長門「そして、私の相手役に選ばれたのが、貴方」
キョン「うぇっ!?」
長門「涼宮ハルヒも候補に挙がったが、彼女の能力が解明されていない状態でそのような行為に及ぶのは、色々な側面から危険だと判断された」
キョン「で……なんで俺なんだよ?」
長門「理由は性別。XとYの二種に関して同時に観測が可能である為」
キョン「にしたって俺である必要性は無いだろ。古泉だって男だ」
長門「古泉一樹に頼む事も考えた。しかし、私に最も近しい地球人男性が貴方だった。ので、古泉一樹よりも貴方が適任だと判断した」
キョン「……えっと」
長門「貴方が嫌悪感を覚えるのならば、具体的な生殖行動に及ぶ必要は無い。遺伝子サンプルさえ有れば交配は可能」

長門「しかし、私は貴方にも望んで欲しいと思っている」
キョン「!? ……長門、今……なんて!?」
長門「この実験は既に決定事項。貴方が望む望まないに関わらず、私はそれを行わなければならない」
キョン「……長門……お前」
長門「……しかし子供の精神面での成長を考えた時、両親と呼べる存在が揃っている方が良いと書いてあった。それに私はこの星の生活に適合しているとは言い難い」
キョン「……お前はどうなんだ? そんな実験に強制的に利用されて、お前はそれで良いのかよ!?」
長門「貴方は考え違いをしている」
キョン「何がだ?」
長門「この実験プランを上に提出したのは私」
キョン「それは……つまり」
長門「貴方と繋がっている。その確証が欲しいと思った。それが一番優先順位の高い理由」

長門「……ダメ?」



キョン「長門……良いか。よく聞いてくれ」
長門「なに?」
キョン「この国では三歳児に手を出したら、たとえ同意の上でも犯罪なんだ」
長門「Σ!?」
キョン「取り敢えず……なんだ。保留」


←back next→
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!