ハルヒSSの部屋
涼宮ハルヒの戦友どっかーん 次回予告
キョンはハルヒの欲求を満たせずに、結果そんなキョンにハルヒは「見た目はあんたとそっくりなのにね」そう言ってジョンの存在を伝えた。
偉大で強大だというその存在に、「だったら、そんな凄い存在を倒してみたいって思わないのか?」と言ってキョンはハルヒをたきつける事に成功。
魔王ハルヒの力もあって、キョンはジョンの元へと辿り着く。
その間、ハルヒによってマジックアイテムだの魔法だので鍛え上げられたキョンはそれなりに強くなっていた。
そして決戦。そうなるかと思ったとき――
「やっときてくれたか」
そこに居たのは。
「俺?」
「ね? あんたに似てるでしょ」
自分そっくりのジョンスミス……って待てよ。
「ハルヒ」
「ん?何」
「ちょっとそいつと話をさせてくれ」
「まあいいけど」
二人っきりになった時、ジョンは言った。
「よう、俺」
……っておい、まさかあんたは!? そこに居たのはジョンスミス――そう呼ばれた魔王ではなく キョン、自身だった。
「解かるよな? 俺が誰か」
そういってキョンが取り出したのは、自分がこの世界へとやってきてからの思い出の品々。
それはどれ一つ偽物ではなかったが、同じものを俺も持っていて……。
「……まさか、あんたは」
異時間同位体。って言えば解かるか?
そう言ってジョンは全てを話してくれた。
なるほど、俺がここまで死ななかったのも、ハルヒが俺を気に入ったのも、あんたの傍にハルヒが居たのも……俺だったんだな。全部。
「言っておくが、今のお前が本気で俺を殴れば、俺は一発で死ぬぞ」
自慢になってないぞ、それ。
――つまりだ、絶対的な力を持つ魔王ジョンスミスってのは、ハルヒによって鍛え上げられた、
「今のお前さ」
そう言ってジョンは、魔王っぽい衣装を脱ぎはじめ……おいまさか!?
「そうさ。これからはお前がジョンスミスだ。なあに、数年すればまた新しい俺がくるから」
なんだそれ?魔王ってアルバイトとかなのか?
「あれ、キョンは?」
ああ、あの人間なら消した。話にもならなかったぞ。――今頃は自分のベットの上で起き上がってる頃かもな。
「……つまんない! なんであっさり殺しちゃったのよ!」
お前が弱い奴を連れてくるから悪いんだ。次は期待してるぞ。
俺はジョンから受け取ったメモ帳を手に、規定事項を繰り返した。
「今度の勇者は結構期待してたのに! まあいいわ、何故かあんたにそっくりな勇者は結構見るから次に期待しましょう」
そうだな。 ――できれば、早めに頼むぜ? 俺は演技に自信がないんでな。
さて、古泉と佐々木、朝倉にも連絡を入れないと。
次の俺が、そろそろハルヒに見つかるはずだ。
現実世界において、RPGの世界の魔王はこうやってプログラムを守り続けるのだろう。
繰り返されるだけのその行為に意味は無く……でも、そうだな。その冒険にこそ意味があるんじゃないのかい?
目を閉じれば思い浮かぶ、現実とは程遠い世界での大冒険。ともに戦った戦友達との……と、この辺でいいわよね、キョン!


キョン「嘘の次回予告をしない!」
ハルヒ「なら、あんたが次回予告しなさいよ」
キョン「また!?」


この世界が産まれた理由が何と無くだけど分かってきた

「俺に選択肢をくれてやるよ。
 つまり、死ぬか殺すか、だ」

きっと この世界は罰

「理解したんだろ?
 お前は罪人だ」

そう だから罰 望んだのは誰あろう、俺

「死ぬか、死ぬか。
 早いか遅いかの違いでしかない」

罪の名は未熟 未熟の罪。

「さぁ、選んでくれ。
 どちらを生かすか。どちらを殺すか」

そして あの十二月が繰り返す

「俺以外は全て続くのさ。
 だったら、迷う事は無い」

誰も 其れを咎めないから 俺が 咎めるしか無かった そういう事で 良いんだな ?


誓約の指輪

「ねぇ……キョン……なんで……なんで、殺したの?
 あたし……あたし……あんたを殺したく……ないのに」

鳴らない鈴

「其れはたった一度だけ、鳴るのさ。
 持ち主が贈り主を心の底から望んだ時に一度だけ。鳴って、其の人を連れてくる」

勿忘草色の手紙

「今度会う時は、恋人役で呼んで欲しいな。
 ……じゃあね」

世界の台本

「気付いていますか?
 貴方が考えた通りならばこの世界の矛盾点。其の中心に有る物の事に」

終わらない歌

「今度はもっと上手くやる。私はそう言った。
 だから、どうか心配しないで欲しい」

未来からの招待状

「ごめんなさい。
 私には何も出来ない。何をする事も許されていないの」

取り残される少女

「何て言えば良いのかな。
 あっちに戻っても、私とみくるをよろしく頼んだよっ」

空虚な誓いの言葉

「健やかなる時も病める時も。
 之を敬い、之を愛し、之と共に歩んでいく事を、誓います」

後悔は手遅れ
そして全てはたった一つの結末に向けて疾走する

涼宮ハルヒの戦友 第三部
「Remember」


キョン「もう無理。之以上ネタバレすると命題の意味が無くなる」
ハルヒ「何よ、サービス精神がぜんっぜん足りてないじゃない!」
キョン「ネタバレを極力廃しながら書くのは疲れるんだよ。なんならお前が書くか?」
ハルヒ「面倒い」
キョン「おま……そりゃ無いだろ」

佐々木「さ、次回こそ僕ら佐々木団(仮)の出番さ」
橘「んんっ……もうっ。散々待たされましたのです!」
周防「椅子――癒着……温かい――ベンチウォー……マー?」
佐々木「僕には勇者として出番がたっぷり用意されているようで、取り敢えずは一安心といった所かな。くっくっ」
橘「ええっ!? 私の出番は!?」
周防「薄――味――」
藤原「どうでもいい。ふんっ。僕は次回予告などに興味は無い。退席させて貰う」
佐々木「……今、藤原君はしっかりと台本を持っていかなかったかい?」
橘「よく一人で壁に向かって台本を開いている所を見かけます。結構努力家みたいなのです」
周防「ツン――デレ――?」

(おまけ)涼宮ハルヒの戦友 命題編


暇な人はどうぞ。

命題一 ジョン=スミスとは誰か理由付きで説明せよ。
命題二 キョンの死亡理由を説明せよ。(トラップ有)
命題三 朝倉涼子の本当の出現理由を説明せよ。(トラップ有)

第三部(あっぱー)終了までに解答が二つ以上出た場合のみトゥルーエンドが開きます。嘘。


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