ちょっといい話 エディの話 友人の犬エディの話です。 友人の子供とその犬は見ているとどんな人も笑顔になるくらい 仲が良く微笑ましい一匹と一人でした。 ある日、友人の子供が交通事故で亡くなり 悲しみに暮れ荷物の整理も出来ないままずっと過ごしていましたが 七回忌に合わせて子供部屋も掃除をするので、と手伝いを頼まれ私が 子供の洋服を虫干し始めるとエディがドスドスと階段を上がって来て、 私を押しのけ洋服に顔をつっこみ何度も何度も匂いを嗅ぎながら クゥーンクゥーンと鼻をしばらく鳴らし、ウォーと遠吠えをはじめました。 エディは12歳。シェパードでは老犬だそうですが かなり長い間、鳴いていました。 友人は、子供の葬儀時シェパードは危ないからと親類の方に 口輪をされバリケンに入れっぱなしにされてたから エディはお別れをしてなかったんだね。 エディごめんね、ありがとう、と泣いていました。 すっごく仲良しだとわかっていたけど、 7年たっても匂いを忘れないってすごい絆だと思いました。 [*前へ][次へ#] |