先生 × 生徒シリーズ (with かずねちゃん)
4
何分たったか分からない
1分、2分…いや、10分位かもしれない。
太郎は満足感満ち溢れるばかりの顔で唇を離した。
だけど、太郎が僕の顔を見た途端に、その表情は一気に消えた。
「晴希!!どうしたんだ!?
晴希!!!」
太郎が僕を揺さぶりながら僕の名前を呼ぶ。
それを僕はまるで遠くから見ているように思えた。
僕の肩を触る太郎の手も温度も何も感じない。
太郎が見た僕の顔は、無表情で静かに涙を流していた。
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