先生 × 生徒シリーズ (with かずねちゃん)
3
太郎はイケメンだ。死語だけど。
そして先生に、少し似てる。
だから余計に、怖い。
でもいいんだ。
俺だけが怖がる分には別に、痛いのは俺だけだ。
俺が誰かの一番になることなんて、もう無いんだから。
失った時の痛みもきっと、あの時よりかは強くない。
太郎は、別かもしれないけれど…
「晴希ー、ちょっと真面目な話、していい?」
「何?」
「俺さ、お前のこと、好きかも。」
…え?
オレ、オマエノコト、スキカモ。
それまでは心地よかった店内の温度が。
五度くらい、一気に下がる。
「な、にそれ…」
視界がブレる。
ぐるぐる、する。
あ、やばい。
オレの意識は、そこで途切れた。
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