4649 6 どんなに学校に行きたくなくても。 人間と関わりたくなくても。 それでもやっぱり雅の命令に逆らうわけにはいかないわけで。 理由? わかんないよ、俺にもそんなの。 ただあいつには逆らっちゃいけないって、そう、思う。 刷り込みなのかもしれない。 まだ小さかった頃、未来と一緒にあの研究所にいた頃。 一回あいつに逆らって(俺としては全然逆らったつもりはなかったんだけど)未来が殺されかけた。 俺は殺せないけど、未来なら殺せるんだって示すみたいに。 本当に本当に、怖いと感じた。 何に対してかはわからない。 未来を殺されること、圧倒的な力、そして。 あいつ、笑ってた。 心底愉しいと、そう言うように。 怖い。 雅は、未来とは別の意味で俺にとって絶対なのだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |