4649
1
翌朝。
つまり、始業式の朝。
俺は、非常に悩んでいた。
俺にとって、これはすごく重大な問題だ。
これからのほとんどを左右する可能性があると言ってもいい。
それで──そう。
その問題とは。
『結城を、起こすかどうか』。
もう一度言うと、今日は始業式だ。
8:40に、各自通達されているクラスのHRに集合することになっている。
今の時刻は8:20。
ここから学園の校舎内にある俺達のクラス、つまり1-Aまで、普通に歩いて10分弱かかる。
普通校舎といわれる、HRがある校舎は、
一階 会議室、保健室
二階 教員室
三〜五階 各HR
となっているので、校舎に着いてから階段を上がることを考えると意外と時間がかかるというわけだ。
校舎にはさすがにエレベーターはない。
あったらびっくりだ。
普通校舎以外に、その両脇に特別校舎と共用校舎がある。
共用校舎は、図書室と食堂・購買、各委員会用の部屋などがある校舎。
特別校舎は、専門教科のクラスがある校舎だ。
［次へ#］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
