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「401、401…っと。あった。」
ネームプレートを確認すると、見慣れた自分の名前が確かに書かれている。
その下には、『中田結城』の四文字。こいつが俺の同室者か。
部屋はオートロックだと織戸さんが言っていた通り、カードを通す機械が壁についていた。
カードを通すと、赤い光を放っていたランプが緑に変わり、やや遅れてカチャリ、と鍵が開く音。
なんだか重たそうに見えたドアは、意外にも、簡単に中へ開いた。
中開きのドアは好きじゃないのだけれど、仕方ない。
「おじゃましまーす。」
一応挨拶。中田くんとやらがいたら面倒だし。
…わお。
これまた期待を裏切らない広さだね。
見取り図は頭に入っている。
扉を開けると左にトイレとお風呂があって、右はキッチン。
でキッチンの右側に、テーブルとイスで、多分これがご飯食べる用のテーブル。
その向かい側にリビング(ソファとかテーブルとか、テレビまである。)。
一番奥まで行くとそこでさらに左右にドアがあって、個人の部屋になっているらしい。
※わかりにくい場合はここから見取り図見れます→イメージ画
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