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修正版(途中)
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前に、聞かれたことがある。

「シィァンは、誰かを好きにならないの?」

「ない、よ。」

俺には、誰かを好きになるという感覚が、よくわからない。

家族、は、好きではないけれどそれなりに大切だと思う。
別に仲が悪いのではなく、単に全然会わないから好きか嫌いかがわからないだけで、感謝はしているし。

友達と呼んでいいのかは微妙だけれど、生徒会の役員仲間とか学校の奴らも、別に普通に好き。


でも、それとは違うのだという。

相手のことを考えると胸が苦しくなったり。どきどきしたり。
なんとなく、会いたいなあとか思ったり。

そういうものを、恋というらしい。


バイオリン?
これも、よくわからない。

やめたいと思ったことはある。苦労だってしてきた。
でも、やめようと思ったことはない。
俺にはこれしかない。なくなってしまったら、どうしていいのかわからない。

そこにあることが、あたりまえすぎて。
一緒にいることが、自然すぎて。
好きとか嫌いとはまた別の、よくわからないこの感情。

ただ一ついえるのは、無くちゃ生きて行けない、ってこと。



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あきゅろす。
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