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詩集 No.1
「手、つないでもいい?」


「手、つないでもいい?」


あたたかい春の日っていうけど
今日も最低気温は零度以下
土がまた凍って 足元で音を立てる
毎日毎日生まれては死んでいく冷たさが
あたたかさのしるしなんて笑える

いつだって誰かを犠牲にしなくちゃ
笑えないままで進めないままで
だからきっとこの寂しさも
誰かの幸せにつながってる

君がそばにいる幸せは
君がいないときにこそわかるんだよ
いつだってそばにいてほしいけど
でもそうじゃなくてもいいかな なんてね


まだ遅い朝の訪れが
はやる気持ちを押さえつけてくれる
桜の蕾がほころび始めるみたいに
私と君との幸せもゆっくりと終わって
新しい芽を出していくのかな

永遠を信じているわけじゃない
わかっている そんなのただの理想
だけどだから信じたいの
夢は見なければ叶わない

君が差し出すその左手に
私の掌が重なるぬくもり
これが幸せっていうことなのかな
ならきっと大丈夫だよね 私たち


*****


不安だけど信じたい。みたいな。

恋ってほんとに不安定だと思います。




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あきゅろす。
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