在世界一號, 1 さて、話を戻そうか。 今俺がいるのは生徒会室だ。 その名のとおり生徒会委員が生徒会業務を行う場所。 ここの生徒会はやたらと仕事が多い。 そしてやたらと生徒会委員の権力が大きい。 さらにさらに生徒会室がありえないくらい広い。 理由は簡単。 そう。みなさんお察しの「例のランキング」上位者が生徒会委員となるから。 ついでに言えばここが日本一のお坊ちゃま学校だから。 生徒の自主性がなんたら、とのたまってはいるが、実際のところ人気のある生徒の方がみんなをまとめられるのも事実。 人気がある奴は優秀であることも多い。 もちろん全ての人がそうというわけでないから、辞退制度というのもある。 喧嘩が強ければ生徒会と対立する組織(別に所属する人間同士が仲が悪いわけではない。)に入ることも選べる。 なぜ辞退制度があるのにわざわざ選ばれた人間はめんどくさい業務の多い生徒会に入るのかといえば、 それははじめに言ったように沢山の特権が得られるからだ。 例を挙げると、 ・授業免除特権(毎テストで平均合計点数を上回ることが条件) ・特別キー特権(役員でないと入れない場所がある) ・一人部屋特権(寮の特別フロアの一人部屋に住める) などなど。 ぶっちゃけ特別キーも一人部屋も要らないけれど、授業をさぼっていいというのは魅力的だ。 学生の本分は?という気はしないでもないがそこにつっこむ人間はいない。 俺の場合は世界各地を飛んでいて学校にいないことも多いから、平均〜というのも免除されているし。 生徒会、最高! [次へ#] [戻る] |