在世界一號,
2
うるさい奴は嫌いだ。
醜い奴はもっと嫌いだ。
だから、目の前にいるこいつは、すごく嫌いだ。
いや、性格に言えばたった今嫌いになったというところか。
「なぁなぁお前名前なんて言うんだ!?あっちなみに俺は天野柚だ!柚って呼んでくれていいからな!」
…うるさいんだけど。
その汚い声、しまってくれない?
とはいえこうやって俺の目の前で俺に話しかけられたら、無視できるほど俺はもう子供じゃない。
名前呼びなんて正直言えばクソくらえだ。
まあ名前自体を呼ばなければなんの問題もないから好きにさせておこう。
「俺は今田響ー。よろしくねぇ。」
「響か!よろしくな!!」
(…はい?)
今こいつ、俺のこと呼び捨てにしなかったか?
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