在世界一號,
4
「かいちょーも、副会長も、そこの双子もさぁ。」
俺の立っている、生徒会室の入り口からは、副会長と書記たちは頭しか見えない。
こちらに背を向けた状態で、ソファに座っているからだ。
どうせ休憩と称して転入生と戯れていたんだろう。
会長はおとなしく?席に座ってパソコンを見ていた。
「こいつ、ここに入れちゃいけないって、わかってないわけないでしょ?
それとも、そんなことすら忘れちゃった?」
「おい響!彬とか二三弥は俺のためにやってくれたんだ!俺が悪い!!」
うるさいな。
黙れよ。
「あんたちょっとは考えて発言してくんない?
誰のやめにやったとか、そんなこと関係ないわけよ。」
「でも、そんな言い方ないだろ!」
「お前にそんなこと言われる筋合いないだろ。俺たちは昔からこうなんだよ。」
「でも今は昔と違う!俺がいる!!」
「…は?」
え、何、こいつ。えええ?
「シィァン。」
低い声が俺を呼ぶ。
顔を戻すと、会長と目が合った。
「今日の夜、部屋に来い。」
そこで話しつけようってのね。まあいいけど。
「…わかった。じゃあ俺、帰るから。また夜にね。」
「響!まだ話終わってないだろ!!」
後ろでなんかわめいてるのが聞こえたけど、無視して俺は音楽室に戻った。
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