在世界一號,
3
「仕事さぼって何やってたんだ、響!」
…あんたも授業サボって何やってんの。
「クラスに行ってもいないし!寮にもいないし!!」
…第三音楽室には一応住めるくらいの設備あるからねぇ。
「俺がどんだけ探したと思ってんだよ!」
…いや、頼んでないから。押し付けがましいんだけど、あんた。
「お前のせいで、みんな大変だったんだぞ!!」
…あんたのせいで俺は大変だったよ?
「ああもう、謝ったら許してやるから、ちゃんと仕事しろ!」
「……な…だ」
「はっきり言わなきゃだめだろ!」
ちょっと、ねえ?
いくらなんでもこれは俺も我慢の限界。
――「何様なんだよ、お前。」
「お前に謝らなきゃいけねぇ理由もねぇし、お前に許してもらう道理もねぇ。」
「失せろ。二度とその面見せんな。」
あーあーあー。
後悔はしてないが、なぜ堪えられなかった、30秒前の自分。
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