在世界一號,
6
食堂でご飯を食べて生徒会室に行く途中に思い当たる。
響、きっと朝ごはん食べてない!
食堂のご飯を生徒会室にデリバリーも出来るのだけど、
それは生徒会室の電話を使わないといけないから駄目。
となれば購買で買っていくしかないな!
「彬!響って嫌いなものあるのか!?」
「手が汚れるものはあいつは駄目だ。」
「なんで?」
「…めんどくさがりやだから。」
「?」
めんどくさがりがなんで手が汚れると駄目なんだろう?
つーか手が汚れるのが駄目なら何も食べられなくない?
「柚、俺なんでここに来たのかわかんないんだけど。」
「響に朝ごはん買って行ってやろーと思って!」
「ああ、それなら必要ないだろ。
生徒会室から頼めるし、あそこの冷蔵庫の中にも何かしら入ってるはずだ。」
「なんだよ!それなら早く言えよ!!」
「……悪ぃな。」
なんで早く言ってくれなかったんだ!
無駄な時間と労力を使っちゃったじゃないか。
ま、まあ…彬が黙ってついてきてくれたのは、嬉しかった、けど。
俺が好きなんだからそりゃそうかっ。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!